エンジニアを目指してプログラミングを学び始めたけど、難しくて挫折しそう…。
未経験からエンジニアになったけど、向いてない気がして辛い…。
こんな悩みを抱えるのは、珍しいことではありません。
私自身、事務職から組み込みエンジニアになってスキル不足や人間関係、責任の重さなどから「自分には向いてないかも…」と感じ、挫折しかけた瞬間がありました。
この記事では、「自分はエンジニアに向いてないかも…」と感じた時にすぐに試せる3つの対処法を紹介します。
さらに、実際に過去に私がどう行動したかの体験談もお伝えするので、悩んでいる人に「こんな道もあるんだな」と感じてもらえたら嬉しいです。
エンジニアに向いてないと感じた時の3つの対処法
さっそく結論を紹介します。
- 小さな成功体験を作る
- 他人ではなく過去の自分と比べる
- 一旦距離を置いて、冷静に評価する
順番に具体的に解説していきます。
対処法①:小さな成功体験を意図的に作る
なぜ小さな成功が効くのか

挫折の大きな原因は「成果が出ない→自信を失う→さらに成果が出ない」という悪循環です。
ここを断ち切るには、意識的に「小さな成功」を積み重ねることが有効です。心理学でいう自己効力感(自分はできるという感覚)を取り戻すことにつながります。
「小さな成功」の具体例
「小さな成功」の具体例を紹介します。
- 大きな開発を分解して、1つのバグ修正に絞る
- 1日で動くミニスクリプトを作る
- 1つの関数をしっかり調べて理解する
上記は一例なので、自分なりに「小さな成功」のゴールを決めてOKです。
日頃たいしたことないと感じていることでも「これは小さな成功だ!」と捉え直すことで、少しずつ自信を積み上げていくことができます。
成功を可視化する方法

- 「動いた!」瞬間を日記やSNSで記録
- 完了タスクをアプリやノートに書き出す
- 学んだことのメモを溜めていく
こうした積み重ねは、短期間で自分の前進を実感でき、再び「やれるかもしれない」と思えるようになります。
対処法②:他人ではなく過去の自分と比べる
優秀な人は山ほどいる

世の中には優秀な人は山ほどいます。SNSをのぞけば「1ヶ月でエンジニアになりました!」「独学でアプリ作って3,000ダウンロード突破しました」のような眩しい投稿が目につくと思います。
また、エンジニアになればベテランの先輩達とのスキルの差に圧倒されることもあるでしょう。
実際私も、いざ未経験からエンジニアになってみると、周囲は大学や大学院でバリバリ学んできた優秀な人ばかりで、「なんだか自分場違いかも…」と尻込みしてしまいました。
人と比べると苦しくなる
あの人は私の3倍くらい仕事をこなしてる…
独学でプログラミング習得できる人もいるのに、自分は全然わからない…
というように、他人と自分を比較すると「自分はダメなんじゃないか」と思って落ち込んでしまうケースがあります。
しかし、誰だって最初は分からないことだらけです。今優秀でバリバリ働いている人達も、最初の頃はあなたと同じように分からないことだらけでしたが、1つずつ経験を積んで知識を身につけていった結果、スキルが高くなっているのです。
また、「隣の芝生は青い」ということわざがあるように、他人が自分より優れているように見えてしまうだけかもしれません。
そういう私も、今でもついつい他人と比較して自分を追い詰めてしまうことがあるので、気持ちはよく分かります。
まずはそんな時に「あ、今また人と比較してたな」と気づくようになるだけでも、気持ちの切り替えができるようになります。
比較の対象を変えると楽になる

比較するのであれば、「対象を他人ではなく過去の自分にする」ことで気持ちが楽になります。
他人と比較すると「自分が持っていないもの」ばかりに目がいきがちですが、過去の自分と比較すると「自分が成長したこと」に気づくことができます。
例えば、プログラミングの勉強を始めて1ヶ月が経ったとします。1ヶ月前の自分と比較すると、こんな成長が挙げられるのではないでしょうか。
- 「プログラミングを勉強する」ことを実際に行動に移した
- 学習する言語を調べた
- ハローワールドが表示できるようになった
- 関数が作れるようになった
改めて書いてみると、過去の自分からの成長が感じられると思います。
自分に厳しい人ほど「あれもこれも出来てない」と感じがちですが、実際にはしっかりタスクをこなして前に進んでいるはずです。
過去の自分と比較して、これまで積み重ねてきたことや成長を再確認することで、気持ちも楽になり「もう少し頑張ろうかな」と思えるようになるかもしれません。
対処法③:一旦距離を置いてみる
3つ目の対処法は、「思い切ってエンジニアの道から一旦距離を置いてみる」という作戦です。
もし、心や体が疲れきって前向きになれないのであれば、一旦距離を置いて休んだり自分の気持ちと向き合ってみるのもアリです。
距離を置く具体例

距離の置き方について具体例を挙げると以下のようなものがあります。
- 短期休暇をとる
- 社内異動で別プロジェクトを経験する
- 副業や学習で違う環境を試す
会社で働いていると、すぐに距離を置くのは難しいかもしれません。
しかし、無理をして鬱などの心の病になってしまうと数ヶ月~数年単位で働けなくなる可能性もあります。
そうなると自分も会社も困ることになるので、無理だけはせず、早めに上司や同僚に相談するようにしましょう。周囲に話してみるだけでも、気持ちが軽くなったり、何かが変わるきっかけになるかもしれません。
距離を置いた後に考えること
エンジニアから距離を置いて心や体が落ち着いたら、以下のような点を考えてみましょう。
- モチベーションが戻ったか
- 別業務での手ごたえはどうか
- 生活・健康面への影響(改善または悪化)
距離を置いた結果、「やっぱりエンジニア頑張ろう!」と思えたのであれば、自分のペースでまた歩き始めましょう。
そうでない場合、自分に向いていることや興味があることを再度考えてみても良いかもしれません。
私の体験

私自身、事務職から組み込みエンジニアになり、数年間はエンジニアとしてソフトウェアの開発プロジェクトを担当しました。
しかし、多忙な毎日、スキル不足、責任の重さへのプレッシャーなどが積み重なり、「ちょっと開発から離れたい、仕事をセーブしたい」と感じるようになりました。
その結果、せっかく組み込みエンジニアになったにもかかわらず、開発業務から離してもらうことになりました。
残業も月80時間→月10時間以下になり、生活の中で仕事の比重が小さくなりました。
約2年間は開発から離れてプライベートも充実し、体も元気になりました。エンジニアとしての成長は止まることになりましたが、自分にとっては必要な休息期間だったと思っています。
当時の私の詳しい状況や、その後どのようなキャリアを歩んだかについては👇の記事をご覧ください。
まとめ
「エンジニア向いてないのかな…」と感じたときの3つの対処法をおさらいします。
- 小さな成功体験で自己効力感を回復する
- 他人ではなく過去の自分と比べて成長を実感する
- 必要なら一旦距離を置いて冷静に評価する
私のように遠回りするキャリアもあるので、悲観しすぎず自分の気持ちと向き合いながら考えてみてくださいね。
また、もし未経験からエンジニアを目指していて「誰かに相談してみたい!」という場合は転職エージェントに無料で相談することで不安が軽くなる場合もあります。
気になる方はぜひこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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