社内で事務職からエンジニアへ!3つのメリットと正直な感想

エンジニアに転職してみたいけど、後悔しないか不安…。実際に転職した人の声を聞いてみたいな。

私は10年以上前に事務職から組み込みエンジニアに社内でキャリアチェンジしました。

組み込みエンジニアに挑戦するか迷っている時期が一番不安だったので、悩んでいる人の気持ちがよく分かります。

もちろんキャリアチェンジが成功した時はとても嬉しかったし、メリットがとても大きかったのですが、挫折しかけたり遠回りもしてきました。

こんなちょっと変わったキャリアを積み上げてきた私が、

  • 組み込みエンジニアにキャリアチェンジしたメリット
  • 正直「辞めたい」と思った瞬間

というリアルな内容をお伝えするので、挑戦するか悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

目次

事務職から組み込みエンジニアへ挑戦したきっかけ

挑戦を決意した理由

私は組み込み開発の職場に事務職として配属され、事務やアシスタント的な業務をしていました。

社内キャリアチェンジに挑戦する前の自分の状態としては

  • 業務内容に不満なし
  • 残業も少なめ
  • ライフワークバランス問題なし
  • 給与は多くないけど十分生活できる

といった感じで、「何かを変えたい!」という強い気持ちがあった訳ではありませんでした。

ではなぜ挑戦することになったのかと言うと、

  • たまたまチャンスが巡ってきた
  • 挑戦してみたくなった

というのが主な理由です。

経緯は話すと長くなるので割愛しますが、ひょんなことから

上司「エンジニア職目指すこともできるけど、どうする?1週間くらいで考えてみて!」

私 「(心の声)い、1週間でそんな大事なこと決めるの…!?」

という流れで、本当にたまたまチャンスが巡ってきて、なかなかな短期間で決断する必要がありました。そして相当悩んだものの、

やってみなかったら後悔するかもしれないし、こんなチャンス2度とこないだろうから挑戦してみるか!

という、ほぼノリと勢いでエンジニア職に挑戦することになりました。

キャリアチェンジ前の不安

ノリと勢いでエンジニア職に挑戦することになりましたが、エンジニアに挑戦するか悩んでいた1週間もその後も、不安な気持ちでいっぱいでした。

自分が本当にエンジニアになれるのか、なれたところで、その後の仕事がちゃんとできるのか。

上司に「挑戦したいです」と伝えた後に、
「やるって言っちゃったけど、本当にできるかなあああ…。今からでも辞めますって言おうかな、でも間に合わないかな…どうしよう…!」と家族に本気で相談するくらい不安で情緒不安定になっていました(笑)

当時はこのように不安な気持ちでいっぱいでした。

ですが今となっては、チャンスを逃さず挑戦できたことに後悔は無いので、不安な気持ちを乗り越えて挑戦してみてよかったなと思っています。

エンジニアにキャリアチェンジしてよかったこと

収入が大きく増えた

転職して一番よかったなと思う理由は、何といっても収入が増えたことです。

自分は正直プログラミングがそれほど好きではなく、残念ながら仕事大好き人間でもありません。
そのため、働く目的は「生きるためにお金を稼ぐこと」です。

事務職から組み込みエンジニアに転職したことで、年収がなんと300万円以上アップしました!

(今回ブログ記事のために転職前と現在の年収を比較したら、思っていたより年収アップしていて自分でもめちゃくちゃ驚きました!!!)

収入が増えるとお金の不安は減るので、転職してよかったなと感じています。

専門スキルが身についた

組み込みエンジニアに転職して、実際にいくつかのプロジェクトを経験したことで組込み開発のスキルを習得することができました。

プロジェクトは予想しないことが次々起こり、とにかく大なり小なりトラブルの連続です。

トラブルが起こる度に、先輩やチームメンバーの力を借りて問題を1つずつ解決していくことで、少しずつ自分の中に知識や経験が積みあげられてきました。

リリース直後にバグが見つかって、急遽客先に出向いて1週間缶詰になってバグの分析や修正をしたのも、今では良い思い出です…(二度とやりたくはない)。

事務職のままだったらエンジニアの業務を経験することは無かったので、勇気を出して転職して自分の武器になるスキルが習得できたのは非常に良かったことだなと思っています。

エンジニア不足のため将来も需要がある

私の会社でも世間一般で見ても、エンジニアがとにかく足りません

以下のデータは、2019年に経済産業省がIT人材需給に関する調査を実施した結果の一部です。

調査結果によると、IT人材は2018年時点で既に約16万人不足しています。さらに、2030年には最大で約79万人もIT人材の不足が見込まれています。

出典:IT 人材需給に関する調査 (経済産業省)

自分も組み込みエンジニアですが、社内でもソフトウェア開発への業務変更希望者を募るほど、IT人材が不足しています。

エンジニアの需要は山ほどあるので、仮にリストラされたり今の会社に不満を感じたりしても転職のチャンスは十分ある!という安心感があります。

正直「辞めたい」と思った瞬間

残業が多く体を壊しかけた

組み込みエンジニアに転職してから5年ほどの間、とにかく残業が増えてヘトヘトになりました。

最初に入ったチームは人数が少なく、常に人手不足な状態でした。

加えて、今のような
「ワークライフバランスを大切に!」
「もっと働き方改革を!」
という雰囲気はなく、上司もいつも遅くまで仕事をしていたため、自分だけ早く帰るなんて考えられませんでした。

ピーク時には、朝7時台に家を出て23時に帰宅するような日々もありました。

そんな生活をしていたら、

  • こめかみ部分に発疹が現れる
  • 通勤中の電車で立てなくなる
  • トイレ休憩でしゃがみ込んでしまう

など、体からSOSのサインが出るほどに…。

事務職の時代はこれほど残業をしていなかったため、あのまま事務を続けていた方がよかったかな、と思ったこともありました。

ちなみに現在では残業時間も大幅に減って、働きやすい環境になったのでエンジニアを続けられています!

責任の重さやプレッシャーがキツかった

大前提として、エンジニアでも事務職でも、どんな仕事でも責任は伴います。
ただ、自分の場合は組み込みエンジニアになってからの方が、責任が重くなったように感じました。

組み込みエンジニアの主な仕事は「顧客から要求されたものを納期までにリリースすること」です。

無事にリリースするまでにやることが多く、周囲の人も常に忙しいので、自分の担当プロジェクトは自分で責任を持ってやり遂げなければいけません。

責任を感じる理由の一例を挙げると、以下のようなものがあります。

責任が重くなったと感じる理由
  • ソフトウェアの組み込み後は修正できないのでバグが許されない
  • トラブルが起きても納期までに何とかしないといけない
  • 「開発遅延」や「開発途中のバグ」が発生したら顧客への謝罪・説明が必要
  • 成果物に対する指摘と修正が何度も発生する

自分が想像していたより体力的にも精神的にも厳しい仕事だったので、キャリアチェンジ直後は「エンジニアのお仕事を正直甘く見ていたかも…。」と感じることが何度もありました。

苦手な発表や報告が増えた

組み込みエンジニアになってから、人前で発表する機会が増えました。

自分は面接や発表といったものがとにかく苦手で、重要な会議の前日は今でも緊張して不安な気持ちになります。

発表する場の一例を挙げると、以下のようなものがあります。

発表の場の一例
  • レビュー(作成した成果物を人に見てもらう)
  • リリース可否判定の会議
  • プロジェクトの進捗報告
  • 週報の報告
  • バグ発生時の報告

会議の時間は限られているうえに、偉い人は自分たちのプロジェクトの詳細まで把握していないので、重要なポイントを分かりやすく説明する必要があります

また、参加者からの質問に対しても簡潔に素早く回答しなければなりません。

自分はとにかく緊張して話すだけで精一杯になってしまうので、質問が飛んできた日には頭が真っ白で何も言葉が出てこないことも…。

経験を積んで少しずつ慣れてきましたが、今でも「他のことは頑張るから発表は誰かに変わってほしい…」とひそかに願っています。

事務職とエンジニア職を比べてみて思うこと

お金とスキルはエンジニアが有利

「年収が上がった」「スキルを習得できた」という2つの面では、エンジニア職になって非常によかったなと思っています。

特に残業が多くて忙しい時期は、残業代もついて給与が増える一方、遊ぶ時間が無くてお金を使わなかったので、かなり貯金することができました(笑)。

ただ、年収については会社によるので、キャリアチェンジや転職を考えている方は事前にしっかり確認しましょう。

ワークライフバランスは事務職が有利

エンジニア職に変わってから、正直仕事で心と体の負担が増えたと感じる時期があり、「事務職のままの方がよかったかな…。」という考えが頭をよぎったことも一度や二度ではありません。

また、自分の趣味のために割ける時間も大幅に減ってしまいました。

これらの点から、「ワークライフバランスの良さは事務職時代の方がよかったかもな~と感じています。

ただ、勤務時間は職場によるし、プレッシャーの感じ方や心への負担は人それぞれなので、あくまで自分の環境・性格の場合の感想になります。

今感じている結論

結局、事務職の時とエンジニア職とどっちがよかった?

社内キャリアチェンジで事務職からエンジニア職に変わって10年以上。今の時点での結論は

「辛いこともあったけど、やっぱりエンジニアになれてよかった」

です。

エンジニアになるまでも、なってからも大変なことや辛いことは山ほどありました。

それでも、まず「自分でもエンジニアになれた」ということで自信がつきました

また、収入とスキルという2つの武器はかなり強力です。

特にスキルは、知識や経験が蓄積されたおかげで、昔と比べて出来ることが増えたのが単純に嬉しいです。事務職のままでは学べなかったことをたくさん習得できて、きっと自分自身の市場価値も上がっていると思います(多分)。

キャリアチェンジを考えている人へのメッセージ

迷っている人に伝えたいこと

私自身、キャリアチェンジするか本当に迷いました。

しかも私の場合は1週間しか悩む期間がなかったので、もう少し悩んでもよかった気がしています(笑)。

人生の大きな決断になるので、「自分にとって何が大切か」を考えて、ぜひじっくり悩んでほしいと思います。

収入、やりがいのある仕事、家族や友人との時間、趣味、などなど、人によって大切なモノは異なります。自分は何を大切にして、何を優先して生きていきたいか、キャリアをきっかけに考えてみるのもおすすめです。

それでも、悩んでも悩んでも結論が出ない時は、1回挑戦してみるのもありです。百聞は一見に如かずで、やってみないと分からないこともあります。

挑戦してみて「これは自分には合わないな…」と思えば辞めたって全然良いと思います。

私の場合も「挑戦しなかったら後悔するかもな」という思いが決め手になって挑戦する道を選びました。

そんな思いからでも、エンジニアになれて、ここまでやってこれました。

今迷っているあなたも、思い切って挑戦してみたら意外となんとかなるかもしれません。天才じゃなくてもエンジニアになれた実例がここにあります!

まとめ

社内キャリアチェンジで事務職からエンジニア職になった3つのメリットをおさらいします。

事務職からエンジニア職になったメリット
  • 収入が大きく増えた
  • 専門スキルが身についた
  • エンジニア不足のため将来も需要がある

辛かったこともありますが、現時点では「エンジニアになれてよかった」というのが正直な感想です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次